(C) thanhnien |
東南部地方ドンナイ省ビエンホア市警察は26日、身体障がい者の女性から多数の宝くじを奪ったとして、ファム・ゴック・ビン容疑者(男・52歳)を詐欺・資産横領容疑で逮捕したことを明らかにした。
被害者のL・T・Tさん(女性)は生まれつき両手足がないが、長年にわたりビエンホア市タンティエン街区(phuong Tan Tien)を通過するファムバントゥアン(Pham Van Thuan)通りとズオントゥーザン(Duong Tu Giang)通りの交差点で宝くじを売って生計を立てている。
ビン容疑者は宝くじ売りをターゲットにした詐欺の常習犯で、24日午前もバイクに乗って標的を物色していた。ビン容疑者は、車椅子に乗って1人で宝くじを売っているTさんを発見するとバイクを停め、「8枚ください」と宝くじを買う客のふりをしてTさんに声をかけた。
容疑者は宝くじを選びながら、隙を見てTさんから手渡された新しい宝くじ522枚の束と抽選で外れた古い宝くじの束をすり替え、バイクでそのまま逃走した。奪った宝くじは、ドンナイ省に隣接する東南部地方ビンズオン省トゥアンアン市の宝くじ売り場に424万VND(約2万6000円)で転売した。
貧困層を狙った悪質な犯行だったため、ビエンホア市警察は捜査に注力し、容疑者が犯行を繰り返す可能性があるとみて、障がい者や高齢者が宝くじを売る場所に張り込んだ。
警察の予想通り、同容疑者は同じ手口で26日午前にもフオックタン街区(phuong Phuoc Tan)で犯行を繰り返した。容疑者は、奪った宝くじをトゥアンアン市の宝くじ売り場に転売しているところを現行犯逮捕された。
なお、事件発生直後に地元住民がお金を出し合い、宝くじ代理店に返済する分の代金をTさんに贈呈した。