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ハノイ市タインスアン区クオンディン街区クオンハ(Khuong Ha)通りの狭い路地にあるミニアパートで12日夜に発生した火災の死者の数は56人に上った。同市警察が13日夜に明らかにした。
死者56人のうち、これまでに39人の身元が確認されている。負傷者は37人で、市内の複数の病院で治療を受けている。同市教育訓練局によると、死者・負傷者の中には、教員1人と生徒29人が含まれている。
同市警察はこれを刑事事件として立件し、ミニアパートのオーナーであるギエム・クアン・ミン容疑者(男・44歳)を防火防災規定違反容疑で逮捕した。
火災が発生したミニアパートは、2015年にタインスアン区人民委員会によって「個人住宅」として建設許可証が交付された。建設許可証によると、この建物の建ぺい率は70%、7階建てで、延べ床面積は1166m2となっていた。
しかし、実際に建設された建物は、建ぺい率が100%に達し、さらに7階建てではなく10階建ての長屋式住宅で、ミニアパートとして使用されていた。
1階は駐車場、2~9階は約40室の部屋(面積35~56m2)となっており、百数十人が住んでいる。部屋の一部は売り出され、一部は貸し部屋として貸し出されている。
ミニアパートの警備員によると、火元は1階にある電気盤で、駐車場には多くのバイクがあった。火災発生後、警備員と近隣住民らで消火を試みたが、瞬く間に炎が燃え広がったという。
なお、公安省は消防・救難救助警察局(C07)や全国63省・市の警察に公電を送信し、管轄地域内のミニアパートやこれに類似した貸し部屋の監視・検査を強化するよう促した。