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ハノイ市の秋の風物詩ともいえる花車が、ホーチミン市や東南部地方ビンズオン省、同ドンナイ省など南部の各地に出現し、記念撮影する若者などで賑わっている。
ハノイ市のファンディンフン(Phan Dinh Phung)通り、タインニエン(Thanh Nien)通り、トゥイクエ(Thuy Khue)通りなどは、毎年秋になると、色鮮やかな花車がところ狭しと並び、大勢の市民や観光客などで賑わうことで知られている。今年はこの光景が南部の各地でも見られるようになっている。
9月初めの4連休には、ホーチミン市のザーディン公園やドゥックバー(聖母マリア)教会、ホーチミン市郵便局などの観光地に花車が出現した。
伝統的な白いアオザオを着て記念撮影したTさんは、「蓮、ヒマワリ、ヒナギクなど、いろいろな花車があって、記念撮影の費用も5万VND(約305円)とお手頃です。ここに来ると、ハノイのロマンチックな秋を体験した気分になれます」と話した。
花車はホーチミン市中心部だけでなく、南部の近隣省にも出現しており、写真家や写真スタジオにとっては新たなビジネスチャンスが到来している。ビンズオン省で花車を経営しているSさんによると、記念撮影サービスは10分で3万VND(約183円)。サービスを開始して3日目になるが、毎日100人の客が訪れ、朝から晩まで繁盛しているという。なお、Sさんは花車で得た収益を全額、ビンズオン省の恵まれない子供たちに寄付する方針。