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日本の気象庁が発表したデータによると、ベトナム現地時間24日午後1時に沖縄の南で発生した台風3号(アジア名:サオラー、日本では台風9号)は、31日午後5時15分の時点で南シナ海に位置しており、ゆっくりと北西へ進んでいる。
現在の中心気圧は920hPa、中心付近の最大風速は55m/s、最大風速は75m/sで、強さは「猛烈な」台風となっている。
台風3号はこの後「非常に強い」台風となり、西北西、西、南西へと進路を変えてベトナム方面に移動する見通し。
台風3号は9月4日午後1時までに海南島で熱帯低気圧に変わると予想されている。
なお、台風9号の名前「サオラー(Saola)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム西部からラオス東部にかけての森林などに生息している絶滅危惧種のウシ科の動物にちなんでいる。「ブークアンオックス」や「ベトナムレイヨウ」とも呼ばれ、1992年に発見されたが、捕獲が極めて難しいため、「幻の動物」とされている。