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南中部高原地方ザライ省警察は16日、サッカーベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)の外国人選手とスタッフ計3人が死亡した交通事故で、乗用車に追突したトラックの運転手を起訴し身柄を拘束したと明らかにした。
事故が発生したのは12日午後3時ごろ。3人を乗せた乗用車は、南中部高原地方ダクラク省から同ザライ省に戻るため、国道14号線を走行中に後方からトラックに追突された。乗用車はそのまま反対車線に押し出され、前方から走ってきたトラックに衝突、トラック2台に挟まれる形となって大破した。
この事故で、アシスタントコーチのズオン・ミン・ニン氏(48歳)、ブラジル出身のポルトガル人FWパウロ・マデイラ・オリヴィエラ選手(27歳)、メディカルスタッフのダオ・チョン・チー氏(31歳)が死亡。運転手のグエン・トゥ・シン氏(57歳)も重傷を負ったが、なんとか一命をとりとめた。
当局は、道路交通法違反の捜査を進めるべく、トラック運転手のディン・ティエン・ビン氏(男性・36歳、ザライ省在住)を起訴するとともに身柄の拘束を決定。地元メディアによると、ビン氏が運転していたダンプトラックは、安全確認を怠って無理な追い越しをしようとして乗用車に追突し、重大な事故を引き起こした。
なお、この事故で死亡したニン氏とチー氏の追悼式は13日に行われ、大勢のサッカー関係者が参列。ザライ省病院の葬儀場に安置されていたパウロ選手の遺体は16日朝にホーチミン市に運ばれ、その後、手続きを経てポルトガルに輸送される見通し。遺族は当初、生まれ故郷のブラジルに輸送するつもりだったが、話し合った末、サッカー選手として長い時間を過ごしたポルトガルで弔うことを決めた。