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「塩コーヒー(ca phe muoi)」が、ホーチミン市の若者の間でブームになっている。しかしながら、健康のためには飲み過ぎに注意が必要だ。
ビンタン区ビンロン(Binh Long)通りの塩コーヒー店は、1日中客が引きも切らない。ほとんどが若者で、まとめ買いしていく人も多い。店頭には4人も店員が立ち、作り置きして販売している。1杯1万5000VND(約90円)だ。
ホーチミン市直轄トゥードゥック市アインシュタイン(Einstein)通りの店は、最近塩コーヒーの取り扱いを始めたが、若者に人気だという。
塩コーヒーにすっかりはまってしまったという男性クイさん(22歳)は、「ほとんど毎日飲んでいます。飲まないと目が覚めないような気がして、何だか物足りなくて」と言う。
家で飲む人も多く、作り方もインターネット上に様々溢れている。準備するのはコーヒー、塩、コンデンスミルクなどだけで、だいたいコーヒー1杯あたり2~5gの塩を入れる。
これについてホーチミン市医科薬科大学病院のラム・ビン・ニエン栄養科長は、コーヒーは健康に良い飲み物だが、1日あたりカフェイン400mg未満、つまりコーヒー4杯程度までに抑えた方がよく、心臓病や高血圧がある人は、もう少し抑えるか、飲まない方がよいという。
塩コーヒーについては、塩を1杯あたりコーヒースプーン半分(2.5g)程度入れるのなら1杯までに抑えた方がよく、コーヒースプーン1匙分(5g)入れるのなら、1杯でも飲まない方がよい。5gであれば、1杯飲んだだけで1日に必要な塩分量を超えてしまうからだ。
世界保健機関(WHO)は、1日の塩分摂取量を5g未満に抑えることを推奨している。