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国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が先般発表した「2023年版のユネスコ・グローバル教育モニタリングレポート(2023 Global Education Monitoring Report)」によると、ベトナムの小学生は、低中所得国の中で読解力と数学能力が最も高いという結果が出た。
同レポートでは、ユネスコが2019~2021年における小学生の読解力と数学能力を調査した。
2019年のデータがある低中所得国31か国・地域のうち、ベトナムでは、小学校卒業時点で、大半の生徒が読解力と数学能力で最低限の習熟度に達していることが分かった。最低限の習熟度に達している割合は、読解が91%、数学が81%となっている。
これに対し、他の低中所得国の18か国・地域では、読解力と数学が最低限の習熟度に達している生徒の割合は10%にも満たなかった。
ベトナム以外の東南アジアの低中所得国を見てみると、小学校卒業時点で読解と数学で最低限の習熟度を達成している割合は以下の通りとなっている。
◇マレーシア:読解58%、数学64%
◇カンボジア:読解11%、数学18%
◇ミャンマー:読解11%、数学12%
◇フィリピン:読解10%、数学17%
◇ラオス:読解2%、数学8%