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ファンティエット(Phan Thiet、南中部沿岸地方ビントゥアン省)~ザウザイ(Dau Giay、東南部地方ドンナイ省)間高速道路で深刻な冠水が発生し、問題となっている。交通運輸省は投資主をはじめとする関連機関・組織に対し、原因の究明と解決策の策定を急ぎ、3日までに報告するよう指導した。
ビントゥアン省ハムタン郡ソンファン村(xa Song Phan, huyen Ham Tan)で7月29日午前、大雨の後に同村を通過するファンティエット~ザウザイ間高速道路の約100mの区間で浸水深1mの冠水が発生した。これにより、多くの車が立ち往生したほか、トラックが流されるなどして数kmにも及ぶ激しい渋滞が発生した。
南北高速道路東側路線の一部となっているファンティエット~ザウザイ間高速道路は全長99km、投資総額は12兆5000億VND(約750億円)で、4月下旬に開通したばかりだ。同案件の投資主は、交通運輸省傘下のタンロンプロジェクト管理委員会。
設計コンサルタントは、設計にあたり過去の水文や地形のデータを考慮したものの、今回の降雨量は予想を上回ったと陳情した。
ビントゥアン省交通運輸局は、「設計の際は同郡を流れるファン川の1992年の洪水ピークのデータが使用されていたが、実際には1999年の数値のほうが上回っていた」として、データ選択のミスを指摘した。
冠水の原因についてハムタン郡人民委員会は、冠水が発生した地点の路面の高さが低すぎることを挙げた。ビントゥアン省農業農村開発局も、問題の地点の排水管の直径が小さすぎると指摘した。
なお、交通運輸省は同委員会に対し、設計の見直しなど原因の究明と解決策の策定を急ぐとともに、設計コンサルタントをはじめ、違反があった場合は個人・組織を処分するよう指導した。