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在ベトナム米国大使館は27日、東南部地方ドンナイ省ビエンホア空港のダイオキシン(枯葉剤)除染プロジェクトの一環として、米企業テトラテック(Tetra Tech)と3200万USD(約44億9000万円)の契約を結んだとの声明を発表した。
テトラテックは、空港内のダイオキシン汚染土壌処理活動の技術設計や施工監理、環境モニタリングを継続して行う。声明は「プロジェクトの目標は土地全体を安全にして返還し、様々な用途に供することだ」とし、空港内と周辺地域の住民の健康リスクを軽減するための取り組みだとしている。
米国国際開発庁(USAID)は2019年4月、ベトナム国防省と協力して空港のダイオキシン汚染土壌50万m3の除染プロジェクトを開始。2022年に空港周辺エリアの除染を完了し、地元に引き渡した。また、空港内で最初に着手したエリアの除染と、低濃度の汚染土壌を長期間保管する施設の建設を行った。
同空港のダイオキシン除染プロジェクトは、完了までに10年かかり、4億5000万USD(約631億円)の費用が必要と試算されている。米政府は支出予定の3億USD(約421億円)のうち、これまでに2億1800万USD(約306億円)を拠出した。