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南中部沿岸地方カインホア省カインビン郡ソンタイ村(xa Son Thai, huyen Khanh Vinh)を通過する国道27号線で18日午後3時半ごろ、29人乗り観光バスが走行中に制御を失い、横転する事故が発生した。
運転手はホー・ゴック・フンさん(男性・58歳)。ガイド2人と観光客20人を乗せて南中部高原地方ダラット市からカインホア省ニャチャン市に向かって走行していた。
バスに乗っていた23人のうち、4人が死亡、9人が負傷した。死亡者4人はいずれも中国人。負傷者はカインホア省総合病院に救急搬送された。
運転手によると、事故発生時にブレーキが利かなかったという。アルコール検査の結果では運転手の飲酒は認められず、麻薬検査の結果も陰性だった。また、事故を起こしたバスは車検有効期間内だった。
警察は同事故をめぐり、ドライブレコーダーを押収するなどして捜査を進めている。ファム・ミン・チン首相は公安省に対し、カインホア省警察と関連機関に事故の緊急捜査と原因解明を催促するよう指導した。
目撃者によると、事故の直前までバスは適切な速度で走行しており、他の車と衝突することもなくガードレールに衝突し、横転した。運転手が急カーブに対応できなかったものとみられる。
カインレー峠は標高1700m、全長33kmで、ニャチャン市とダラット市を結ぶ国道27号線の一部となっている。この峠道は急なカーブが多いため、しばしば事故が発生している。