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ホーチミン市ビンタイン区グエンシー(Nguyen Xi)通り69番地にあるレストラン「Pink Pong」では毎月1回、貧困層や恵まれない環境にある約300人の人々を招待して、1000VND(約6円)ビュッフェを開催している。発起人はオーナーのダン・ドゥック・ビンさん(男性・28歳)だ。
6月30日朝にも1000VNDビュッフェが開催され、数百人の人々が来店。店内は料理を選ぶ客でごった返していた。ビンさんによると、1000VNDビュッフェは2か月程前から始めたとのこと。以前は炊き出しなども考えていたが、店で格安ビュッフェを企画すれば、より良い食事を提供できるだろうと考えた。
レストランの面積は200m2で、一度に最大300人の客を入れることができる。通常は午後4時から深夜まで営業しており、ビュッフェのチケットは12万5000VND(約770円)~となっているが、月末に店の利益の一部と駐車料などから資金をねん出して、1000VNDビュッフェを開催している。
ビュッフェでは、肉や魚、野菜、総菜など約30品を用意。20人のスタッフが早朝から2時間かけて調理し、恵まれない人々に料理をふるまっている。ビンさんは、「店を訪れた全ての人に、自分が恵んでもらっているという気持ちを感じさせず、他のお客さんと同じように、お金を払って食べていると感じてもらいたいです」と話した。
孫と宝くじを売り歩いていたP・T・Qさん(女性・65歳)は、レストランの前を偶然通りかかり、スタッフに声をかけられた。「店の人がどれだけ食べても無料と言って、最初は信じられませんでした。これまでにも、炊き出しをしている人たちは見かけることはありましたが、ここでは孫と2人で美味しい料理をたくさん頂けます。オーナーには何とお礼を言ったらいいか分かりません」と話した。