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ベトナム電力グループ(Vietnam Electricity=EVN)は、北部地域にある水力発電所の貯水ダムの水位が上昇したほか、一部の火力発電所で発生していたトラブルの復旧作業が完了したことで、23日以降は、同地域での電力供給が概ね需要に対応可能になるとの見方を示した。
ただし、同地域の電力システムにはバックアップ電力がないため、非常事態が発生した場合は、計画停電を行う必要があるとしている。
EVNは、電力の安定した供給を実現すべく、機関や企業、国民などに対し、引き続き節電を心掛けるよう求めている。
5月以降、北部では長引く猛暑により電力消費量が急増。さらに、干ばつにより水力発電所の貯水ダムで水位が大きく低下し、電力供給が困難となっていた。
商工省によると、電力需要を満たすために動員できる同地域の各種発電所の容量(輸入電力を含む)は1万7500~1万7900MW程度に留まっており、同地域の発電所の出力合計の6割に相当。これにより、計画停電が続き、国民の生活や企業などの生産活動に影響が生じていた。