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東北部地方ランソン省在住の少数民族タイ(Tay)族のホアン・ニャット・クアン(Hoang Nhat Quang)君(11歳)は、「隠された魂(Nhung linh hon an giau)」と題した展覧会で、自身が描いた絵を2日で全て売り切った。展示した絵は25点で、うち半分は展覧会が始まる前に買い手がついていた。
4歳から絵を描き始めたというクアン君は、父親に描き方を教わった。今回の展覧会で紹介した作品は、この1~2年に描きためたものだという。週末など、暇な時に描いているのだそうだ。
「僕にとって絵を描くことは、遊ぶことと同じです。描いた絵はまずお父さんとお母さんに見せて、時々友達にも見せますが、よくわかってくれないし、僕も特に説明しません。魂というのは生きていて、うねうねしていて、目があるものだと思っています。絵を描くときは、頭に浮かんだものを描くだけなんです。これから、魂をテーマにしたもっと大きな絵を描くつもりです」とクアン君は言う。
「50年間コレクターをしている私から見ても、彼は才能に溢れています。あとは、彼が今後も描くことへの情熱を持ち続けられるかどうか。音楽や絵画の世界で、成長するに従って能力が幼い頃のようでなくなる例をたくさん見てきました。誰かの敷いたレールを進ませるのではなく、彼の芸術の道を進ませるべきです」と、ある絵画収集家は話した。