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ハノイ市民は連日の停電と電力不足に悩まされている。突然の停電の恐怖から、エレベーターに乗ることを避ける人々も増えているようだ。
同市バックトゥーリエム区在住のNさんは7日朝、4階から1階に降りている途中に停電となり、エレベーターの中に閉じ込められた。「10時ごろ、エレベーターに乗っていると、急に電気が消えて真っ暗になりました。慌てて助けを呼びましたが、応答はなく、電話で管理室に連絡して、45分後、ようやく助けが来ました。エレベーターから出られたのは、それから15分後です。今もまだ恐怖を感じています」とNさんは語った。
Nさんが住んでいるマンションでは、停電のお知らせはなかったが、予期せぬ停電が発生して住民の生活に影響を与えた。
同じマンションに住む工場勤めのCさんは、夜勤明けで寝ていたが、暑さで目が覚めてしまったという。Cさんは、「自分の部屋だけかと思って確認したところ、周辺一帯が停電していました。こんな暑さは、子どもだけでなく、大人ですら堪えられないでしょう」と話した。
同市カウザイ区でオフィス勤めのAさんも先日、突然の停電でエレベーターに閉じ込められた。僅かな時間だったが、その時の恐怖の記憶が脳裏に焼き付いており、エレベーターに乗る度に不安になるという。
あるエレベーター整備士によると、この数日は各地で輪番停電が計画されており、さらに予期せぬ停電も発生したため、エレベーターでの閉じ込め事故が多発した。整備士は、「朝はカウザイ区と周辺を飛び回っていました。救助要請があれば急行しますが、移動には時間がかかります。要救助者はかなりの時間をエレベーター内で待つことになってしまいます」と述べた。
なお、ハノイ市最高層の「京南ハノイランドマークタワー(Keangnam Hanoi Landmark Tower=ランドマーク72=Landmark 72)」でも8日午後、エレベーターでの閉じ込め事故が発生し、17人が閉じ込められた。