(C) vtc |
3月中旬にフランス・パリ発ホーチミン行きのベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)VN10便の客室乗務員4人が違法薬物を持ち込んだ事件に関連し、これまでに刑事事件として57件が立件され、関与したとみられる129人が起訴された。ホーチミン市警察が5月31日に明らかにした。
129人は、違法薬物の密売・密輸・違法所持、犯罪隠蔽、犯人蔵匿の容疑で捜査を受けている。証拠物件として、違法薬物約60kg、銃2丁などが押収されている。一連の事件に関連し、37人に行政処分が科された。
容疑者らは、客室乗務員や海外在住の越僑(在外ベトナム人)、ベトナム人留学生などを利用して違法薬物をベトナム国内に持ち込ませていた。違法薬物は、新品らしき歯磨き粉の容器などに詰められていた。違法薬物はベトナム国内に持ち込まれた後、宅配サービスを介して複数の省・市に輸送され、小売りされていた。
容疑者らは、2022年中旬から逮捕時までに、エクスタシー錠剤10万9000錠以上、ケタミンや結晶状薬物など80kg、液体薬物3000パックを販売し、取引額は520億VND(約3億0800万円)以上に上る。
同市警察は公安省の指導のもと、一連の事件の捜査を統括し、公安省傘下の各機関と各省・市の警察と協力し、さらに捜査範囲を拡大している。