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ホーチミン市でボツリヌス菌による食中毒が相次いで発生し、6人が重度の中毒症状を起こした問題で、スイスにある世界保健機関(WHO)の倉庫から輸送されたボツリヌス抗毒素6本が24日夜に同市に到着した。
ダオ・ホン・ラン保健相が23日午後、WHOベトナム事務所に緊急支援を要請し、WHOは抗毒素の支給に応じた。抗毒素はホーチミン市に到着後、患者が入院している病院に配分され、第2小児病院が3本、チョーライ病院が2本、ザーディン人民病院が1本を受け取った。
しかし、ザーディン人民病院で10日間にわたり治療を受けていた45歳の男性患者は24日夜に死亡が確認され、抗毒素による治療も間に合わなかった。
今回の一連の食中毒では、患者らは行商が販売した製造元の不明なベトナムハム(チャールア=Cha lua)や、マム(醤)料理を食べていた。
当局は国民に対し、食品を口にする際はよく注意し、品質に異常を感じたら直ちに摂取をやめ、長期間保存した食品は口にしないよう呼び掛けている。