(C) vneconomy |
米マイクロソフト(Microsoft)は16日、ベトナムを含む世界31か国のさまざまな職業に携わる3万1000人を対象とした、職場での人工知能(AI)活用に関する調査報告を発表した。
報告によると、ベトナム人経営陣の65%は、職場での創造性と革新性の欠如に不安を抱いている。一方、会議への出席が必要だと考えているベトナム人従業員は63%に留まり、ベトナム人従業員の79%が1日中集中力を維持することはできないと回答した。
マイクロソフトが提供するMicrosoft Office製品ラインのサブスクリプションサービス「Microsoft 365」の使用時間の統計によると、利用者は平均して情報のやり取りに時間の57%を費やし、創造的な活動に使う時間は43%に留まる。生産性低下の主な原因は、非効率な会議だとみられている。
また、ベトナム人従業員の54%は、自分たちの仕事がAIに取って代わられることを懸念している。しかし、一方で90%が自分の仕事量を減らすためにできるだけ多くの仕事をAIに割り当てたいとも考えている。
ベトナム人経営陣の16%は、AIが従業員に取って代わることができると考えている。また、35%はAIが生産性の向上を実現し、職場に価値をもたらすと考えている。
このほか、ベトナム人経営陣の94%は、AIの成長に備えるべく自社従業員が新たなスキルを身に付ける必要があると考えている。新たなスキルとしては、AIへの指示を作成するスキルが挙げられる。