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双日株式会社(東京都千代田区)は東京で16日、ベトナムのボー・ホン・フック元計画投資相が執筆した書籍「私たちの物語:日越をつないだベトナム元大臣の回顧録」の日本語翻訳版の出版発表会を開催した。ベトナム語版は2022年12月に出版されている。
この本は、フック氏の故郷での幼少期や友人や同僚との思い出、仕事を始めてから引退するまでの喜びや悲しみを綴った回顧録で、個人の経験や記憶を語るだけでなく、個人的な観点からベトナムの近現代史も語っている。フック氏は「80歳近くの人生の晩年になって、本を書くとは思っていなかった」と話した。
本の中でフック氏は、ベトナムと日本の外交関係についても多く言及している。ベトナムの改革と発展を支援する日本の政府開発援助(ODA)に触れた部分があるため、日本語に翻訳され、日越外交関係樹立50周年の機会に出版の運びとなった。
発表会には、武部勤 日越友好議員連盟特別顧問や服部則夫 元駐ベトナム日本大使、葉山莞児 元大成建設会長が駆け付け、フック氏との思い出を披露した。フック氏は、古い友人たちが回顧録の出版を喜んでいることに触れ、「ベトナムと日本の仲間たちが共に働いた歳月の忘れられない思い出を記した私からのプレゼント」と語った。