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ハノイ市人民裁判所は12日、コメ輸出大手ルイスホールディングス(Louis Holdings)のドー・タイン・ニャン元会長らがチーベト証券[TVB](Tri Viet Securities)のドー・ドゥック・ナム元社長らと結託して株価を操作していた事件の裁判で、被告らに有罪判決を下した。
同事件は、ニャン被告らが共謀し、2021年1月1日から2021年10月6日にかけ、複数の証券取引口座を通じてルイスホールディングス傘下で建設や合併・買収(M&A)事業を手掛けるザ・ゴールデングループ[TGG](Louis Capital)株とバオトゥ工業開発投資[BII](Louis Land)株の売買を繰り返し行う形で株価を不正操作したというもの。
起訴された被告8人はいずれも株価操作罪に問われ、このうち主犯格のニャン被告には5年6か月の禁固刑が言い渡された。TVB元社長のドー・ドゥック・ナム被告は禁固4年の判決となった。
また、TVB元会長のファム・タイン・トゥン被告は執行猶予付き禁固3年、この他の3人は禁固6か月~15か月の判決を言い渡された。なお、ルイスホールディングス最高総務責任者(CAO)のチン・ティ・トゥイ・リン被告とTVB元金融サービススタッフのレ・ティ・トゥイ・リエン被告は、拘留期間と同じ12か月22日の禁固刑を言い渡されたため、判決後に釈放された。
被告らが得た不正利益は1540億VND(約8億9000万円)に上ったとされている。裁判所はこの不正利益について、国が没収するとし、被告らに対して納付を命じた。