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2022年1月中旬、3歳の女児が腕をギプスで固定され、頭部に釘10本が埋まった状態でハノイ市タックタット郡総合病院に救急搬送された事件の控訴審で、ハノイ市上級人民裁判所は19日、一審判決を支持し、女児の母親の恋人であるグエン・チュン・フエン被告(男・31歳)に死刑判決を下した。
虐待に遭っていたD・N・Aちゃんは2か月に及ぶ治療の甲斐もなく、2022年3月中旬に死亡しており、被告は殺人罪と傷害罪に問われていた。
Aちゃんは、母親のN・T・Lさん(28歳)が前夫との間にもうけた子供3人の末っ子。一家は離婚前、タックタット郡カインナウ村(xa Canh Nau, huyen Thach That)にある父親の実家に住んでいたが、Lさんは2021年に夫と離婚し、末っ子のAちゃんだけを連れて恋人のフエン被告と同郡カンキエム村(xa Can Kiem)の貸し部屋で同棲を始めた。
Lさんと被告は大工仕事で生計を立てており、事件発生時にLさんは被告の子供を妊娠中だった。被告は2021年9月からAちゃんに対し、農薬やネジを飲み込ませたり、腕の骨を折ったり、鼻に木工用接着剤を注いだりするなどの虐待を繰り返していた。
Aちゃんは事件発生前の3か月の間に、鼻の怪我や骨折、ネジや農薬を飲み込んだことによる中毒で4回も入院していたが、その度に母親は娘が1人で遊んでいる間に起きた事故だと説明していた。事件当日、Lさんの留守中に被告は、長さ1~2cmの釘10本をAちゃんの頭部に打ち込んだ後、Aちゃんを知人に預けて外出した。
一審裁判で殺害の理由について被告は、「連れ子の存在が自分の生活に影響を与えるため、養育の責任から逃れたかった」と供述して犯行を認めた。しかし控訴審では、被告がAちゃんの頭部に釘を打ち込んだことを認めず、「捜査官から拷問を受けたため事実と異なる供述をした」として供述を一転させた。
裁判所は、捜査官から拷問を受けたことを証明できなかった被告の言い分を却下した。被告の本性について、非常に残忍かつ悪質で更生の余地はなく、社会から永久に排除する必要があるとして一審裁判を支持し、死刑判決を下した。