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情報通信省傘下のラジオ・テレビ・電子情報局(ABEI)は、中国の動画投稿プラットフォーム「ティックトック(TikTok)」が有害コンテンツを拡散しているとして、全面的に調査を行うと発表した。
ABEIのレ・クアン・トゥ・ゾー局長は、「有害コンテンツについてこれまで複数回にわたりTikTokに警告してきたが、TikTokは効果的な対策を講じていない。有害コンテンツをトレンドに上がりやすくし、猛スピードで拡散させるようなアルゴリズムとなっており、若い世代に悪影響を及ぼしている」と懸念を示した。
今回の調査について、「調査は5月から全面的に実施し、法的根拠やコンテンツ配信方法、税申告・納付、電子商取引(eコマース=EC)、広告などに焦点を当てて作業を進めていく」と述べた。
TikTokは2019年にベトナムで正式にサービスを開始した。同プラットフォームをベトナム国内で展開しているのは、ティックトック・ベトナム(TikTok Vietnam)。
シンガポールの市場調査会社DataReportalが先般発表したレポートによると、ベトナムのTikTokユーザーは4990万人で世界6位に立っている。2023年2月時点におけるベトナムのインターネット人口は約7790万人となっており、このうち64%がTikTokを利用していることになる。