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南中部高原地方ダクラク省クロンアナ郡(huyen Krong Ana)の教育訓練局は23日朝、同郡ブオンチャップ村(thi tran Buon Trap)のリートゥチョン小学校で発生した集団中毒事件について警察が捜査を進めていると発表した。同事件では、不審者から受け取った風船を膨らませて遊んでいた児童31人が中毒症状を起こした。
これに先立ち同校は、22日午後1時30分頃に校門前で4人組の不審な男女(女3人・男1人)が児童に風船を配っていると教育訓練局に報告していた。その後、警備員が不審者らを発見し、グループはその場から立ち去った。
午後2時過ぎ、多くの児童がめまいや頭痛、腹痛、吐き気などの症状を訴え始めた。学校は児童らを保健室で休ませて、地元の保健当局に連絡し治療支援を要請。通報を受けた警察は不審者らの行方を追っている。
現時点で31人の児童が中毒症状を訴えており、このうち17人が入院。残る14人は自宅で健康観察を続けている。
悪意に満ちた不審者が小学校の校門前で飴や風船を配って児童が体調不良を訴えるという事件は、このところ全国で多発している。多くの保護者が不安を抱いており、学校側には休み時間に児童を校外に出さないこと、不審者から物を受け取らないよう指導することなどが求められている。警察はパトロールを強化して地域の安全を確保していく考えを示している。
なお、クロンアナ郡警察は24日朝、児童らに風船を配ったとされる不審者4人を特定したと発表した。当局によると、ベトナム人2人と外国人2人とされているが、外国籍の2人については外務局に問い合わせて身元確認を急いでいる。