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パリ発ホーチミン行きのベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)VN10便の客室乗務員4人が違法薬物を持ち込んだとして逮捕された事件で、ホーチミン市警察は22日、捜査を経て、起訴に十分な証拠が見つからなかったとして、4人を釈放した。
これに先立つ16日午前8時45分頃、税関当局はホーチミン市に到着したVN10便の機内に持ち込まれた客室乗務員4人(いずれも女性)の手荷物から、ケタミンやコカイン、MDMA(俗称エクスタシー)などの違法薬物合わせて11.5kgを発見し押収した。違法薬物は、新品らしき歯磨き粉の容器に詰められていた。
これまでの捜査結果によると、客室乗務員らはフランスに滞在中、とあるベトナム人から歯磨き粉327本と洗口液17本をベトナムに持ち帰ってほしいと依頼されたという。報酬は1000万VND(約5万6000円)だった。
警察は捜査を経て、客室乗務員らが「歯磨き粉」に薬物が詰められていることを認識した上で持ち込んだことを立証できなかったため、釈放を決めた。4人の家宅捜索では、薬物は見つからなかった。
なお、警察は同事件を刑事事件として立件し、別の2人を逮捕した。ただし、容疑者2人の氏名は明らかにされていない。