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アフリカで致死率が高い「マールブルグ病」と呼ばれる感染症の患者が確認されたことを受け、保健省は20日、パスツール研究所や地方自治体などの関連機関宛てに公文書を送付し、入国者に対する監視を強化するよう要請した。
マールブルグ病はマールブルグウイルスを病原体とするウイルス性出血熱の1つ。ベトナムでは「グループAの感染症」(死亡率が高い、または未知の病原体を伴う感染症で、伝染性が非常に高く、感染が急速に広がる特に危険な病気)に分類されている。
感染源として患者の血液や体液、排泄物、唾液などが挙げられ、これらとの直接接触や家族内での濃厚接触などが感染経路となっている。潜伏期は2~21日。症状については、発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛などがみられた後、黄疸、全身衰弱、精神錯乱、出血、多臓器不全をきたし、致死率が極めて高い。
保健省は関連機関に対し、入国者、特にアフリカからの入国者に対する監視を強化するよう要請し、中でも感染が確認された国からの入国者に対しては21日間の健康観察措置を適用するようガイダンスした。