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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者など向けの特別便の認可を巡る汚職事件で、公安省傘下の治安捜査機関は15日、駐マレーシア・ベトナム大使館の元幹部を含む9人の容疑者が新たに起訴されたことを明らかにした。
このうち、元幹部のダン・ミン・フオン容疑者(男)は、公務執行における職権乱用の容疑で在宅起訴された。
また、◇アセンド・トラベル&メディア(Ascend Travel And Media)、◇ニャットミン・トラベル&ケータリング(Nhat Minh Travel And Catering)、◇トラベル・スカイ(Travel Sky)、◇ミンゴック・トレーディング&航空券オフィスサービス(Minh Ngoc Trading And Service Ticket Room Air)、◇ハノイ・スター・インターナショナル(Ha Noi Star International)などの観光関連会社の会長と社長合わせて7人が贈賄容疑で起訴された。7人のうち、アセンド・トラベル&メディアのブー・ミン・タン会長(男)は逮捕され、残る6人は在宅起訴された。
このほか、フリーランサーのチャン・ティ・ハー・リエン容疑者(女)が贈収賄仲介容疑で逮捕された。
特別便手配をめぐる汚職事件では、事件が発覚した2022年1月以降に起訴された容疑者の数は50人以上に上る。容疑者には、前外務次官のトー・アイン・ズン容疑者、ファム・ビン・ミン前第一副首相補佐官のグエン・クアン・リン容疑者、前駐日大使のブー・ホン・ナム容疑者、元駐マレーシア大使のチャン・ベト・タイ容疑者、ハノイ市人民委員会元副主席のチュー・スアン・ズン容疑者など、多くの元高級官僚が含まれている。
容疑者らは、外務省や保健省、交通運輸省、政府官房、公安省、党中央対外委員会など、中央レベルと地方レベルの9つの機関に所属し、特別便手配に便乗して自身の立場を悪用し不正を働いていた。