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南中部高原地方ダクノン省クージュット郡クークニア村(xa Cu K’nia, huyen Cu Jut)で暮らす住民の30%は少数民族のモン族で、大半の大人はベトナム語の読み書きや会話ができない。そのため、村の役所での行政手続きに困難が生じていた。しかし、今年1月からクークニア村人民委員会がQRコードを活用してモン語とベトナム語を併記した文章を携帯電話で読めるようになってから、モン族の人々の手続きが大幅に改善された。
1月に試験的に導入されたのは、労働傷病兵社会、司法、土地の3つの分野に属する20余りの手続き。2か月間の試行期間中、これらの手続きに要する時間が短縮され、住民の評判も良いことなどから、村では今後、別の分野の行政手続きにもこのモデルを導入する計画だ。
ダクノン省でこうした試みを実施しているのは、クークニア村のみに留まる。同村人民委員会のレ・スアン・クオン主席は、ベトナム語の読み書きが得意なモン族の人達が翻訳を助けてくれたおかげだと話した。
クークニア村在住のマー・バン・トゥーさんは、役所で初めて行政手続きを経験したが、困ることはなかったという。