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ホーチミン市パスツール研究所はこのほど、カンボジアで11歳の少女がH5N1型の鳥インフルエンザに感染して死亡したことを受け、ベトナム南部の20省・市の保健当局に対し、警戒を強めるよう緊急警告を出した。
世界保健機関(WHO)によると、ベトナムとの国境に面するカンボジア・プレイベン州で鳥インフルエンザの感染者が2例確認された。感染したのはプレイベン州在住の父娘で、娘が16日に体調不良となりプノンペンの病院で検査したところ、H5N1型の鳥インフルエンザに感染していることが判明。その後、娘は死亡した。また、父親も検査で陽性が確認された。
これを受け、パスツール研究所はベトナム南部20省・市の保健当局に対し、域内の医療施設でウイルス性肺炎の重症例の監視を強化するよう指導。特に、鳥インフルエンザの流行地域への渡航歴がある患者が見つかった場合、速やかにサンプルを採取して、パスツール研究所に送るよう求めた。
防疫当局は、鳥インフルエンザの発生地域に出入りする人々を厳しく監視しており、動植物検疫部門と連携し、ベトナムに輸入される家禽・水生動物の検査を行っている。