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ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTリテール[FRT](FPT Retail)はこのほど、ハノイ工科大学(Hanoi University of Science and Technology=HUST、ハノイ市)傘下のAI国際研究センターおよび地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の非営利大学「ビンユニ(VinUni)」のスマートヘルスセンター「ビンユニ・イリノイ(VinUni-Illinois)」との間で、FRTが運営する薬局チェーン「ロンチャウ(Long Chau)」に対する人工知能(AI)の応用に関する戦略的提携契約を結んだ。
これにより、双方はVICのビングループイノベーション基金(Vingroup Innovation Foundation=VINIF)から調達する研究費を原資として、「ロンチャウ」の医薬品小売事業向けAIアプリ「VAIPE」の開発で協力する。
同アプリはAIやデータサイエンスなどの高度な技術に基づき、個人の健康データの管理と分析に加え、医薬品の用法や副作用などの注意、危険な病気の早期警告といった情報も提供する。また、患者の健康指標のチェック、心臓血管の異常の検出などにも役立つ。
FRTは今回の提携により、「ロンチャウ」の顧客体験向上のほか、小売企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速化につながると期待を寄せている。