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ホーチミン市7区の住宅街で、体重約10kgのオスのサルが頻繁に目撃されており、食べ物を盗まれるなどの被害が多発しているという。
同区フートゥアン(Phu Thuan)街区フインタンファット(Huynh Tan Phat)通りに住む市民らによると、この1週間ほど、灰色の大きなサルが頻繁に出没している。サルは民家の壁を上って侵入し、祭壇の果物などを盗み、食べ残しを散らかすなどの行為を繰り返している。また、このサルは早朝、電線を渡ったり、民家のトタン屋根を壊したりするなどして、人々は困り果てている。
何度もサルを目撃したというN・V・Pさん(男性・46歳)は、「とても狂暴で、人間を恐れない。サルの首には紐が付いていたので、飼われていたサルが逃げ出したのかもしれない。携帯電話を奪われそうになったこともある」と話した。
ホーチミン市森林保護局によると、このサルはワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)付属書IIに掲載されているオナガザルと見られる。同局は、オナガザルについて、空腹時に人間の食べ物を奪ったり、人間、特に子供に危害を加えたりするなどの習性があるため、見かけても自分で捕獲しようとせず、専門機関に連絡するよう注意を促した。