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計画投資省傘下の統計総局(GSO)は、2011~2020年のベトナム労働生産性報告書を発表した。労働生産性は労働者1人当たりの平均国内総生産(GDP)に基づき算出された。
報告書によると、2020年における労働生産性は1億5010万VND(約83万円)で、2011年の2.1倍相当だった。2011~2020年までの労働生産性の年平均成長率は+5.3%となっている。なお、ベトナムは2021~2030年までの労働生産性の年平均成長率を+6.5%超とすることを目標に掲げている。
購買力平価(PPP)ベースのGDPで見てみると、2020年におけるベトナムの労働生産性は1万8400USD(約240万円)程度に留まった。
これは、シンガポールの11.3%、韓国の23.0%、日本の24.4%、マレーシアの33.1%、タイの59.1%、中国の60.3%、インドネシアの77.0%、フィリピンの86.5%に相当する。
ベトナムの労働生産性は近年改善しているものの、周辺諸国と比べると依然として低い水準にあることが浮き彫りになった。東南アジアでベトナムの労働生産性が上回っているのは、カンボジア(2.4倍)、ミャンマー(1.6倍)、ラオス(1.2倍)の3か国のみとなっている。