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ハノイ市の中央産婦人科病院は、今年のテト(旧正月)に、破水したにもかかわらず、夫から「日が悪い」と病院に行かせてもらえず、危険な状態となっていた出産例があったことを明らかにした。
北中部地方タインホア省に住む産婦は、感染症の兆候や高熱、身体の震えの症状がみられたほか、心拍数が非常に高く、子宮に痛みを感じた状態で病院に搬送された。破水して羊水が全て流れ出ており、産婦と子供の生命に危険があったため、医師は直ちに手術を実施し、母子ともに命をとりとめた。
産婦によると、夫が「年末に生まれた子は不運で、育てにくい」などという迷信を信じており、新年が明けてから生むよう言われていたという。そのため夫は、妻が旧暦12月29日(新暦1月20日)午後に破水しても病院に連れて行かず、家で足を高く上げた状態で寝かせ、旧暦新年が明けてようやく病院に運んだ。
妻は手術室に直行し、夫は病院職員から「奥さんも子供も危険な状態」という説明を受けてようやくことの重大さに気づき、後悔したようだ。
しかしながら医師によると、このように縁起の良い年や日、時間に出産するために、特に帝王切開での出産を希望する家庭などでは特に、出産を早くしてほしい、あるいは遅くしてほしいなどと医師に頼み込む例は多いという。