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南中部沿岸地方クアンガイ省にあるサーフィン文化遺跡がこのほど、特別国家級遺跡に指定された。
サーフィン文化は、紀元前500年もしくは300年頃から紀元後100年頃にかけてベトナム中部を中心に分布した鉄器時代の文化。1909年にフランス人考古学者が現在のクアンガイ省ドゥックフォー町(thi xa Duc Pho)にあるアンケーラグーンで初めて遺跡を発見した。甕棺墓を主体とする埋葬遺跡が特徴となっている。
サーフィン文化遺跡のうち、ドゥックフォー町のフォータイン村(xa Pho Thanh)とフォーカイン村(xa Pho Khanh)にあるフークオン(Phu Khuong)遺跡とロンタイン(Long Thanh)遺跡(ゴーマーブオン=Go Ma Vuong遺跡)のエリアは、1997年に国家級歴史文化遺跡に指定された。
クアンガイ省人民委員会のダン・バン・ミン主席は、サーフィン文化遺跡が特別国家級遺跡に指定されたことは、サーフィン文化の価値を促進するとともに、同省の観光開発にもつながるマイルストーンになると評価している。
クアンガイ省当局は最近、建設予定地に歴史的に重要なサーフィン文化遺跡が存在していることを理由として、アンケーラグーンで建設が予定されていた太陽光発電所案件を、2021~2030年国家電力開発計画及び2045年までのビジョン(第8期電力計画)に盛り込まない方針を明らかにしていた。