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南部メコンデルタ地方ドンタップ省タインビン郡フーロイ村(xa Phu Loi, huyen Thanh Binh)で建設中のロックセン(Roc Sen)橋の建設現場で12月31日午前11時半ごろ、スクラップ鉄を拾おうと工事現場内に立ち入った少年が地中に打ち込まれたコンクリート管内に落下する事故が発生した。
事故が発生してから30分後に救助隊が現場に到着し、救出作業を開始したが、3日が経過した3日午前の時点で少年の救出には至っていない。
落下したのは、同村在住のT・L・H・N君(10歳)。貧しい家庭に生まれたN君は、友人らと共にスクラップ鉄を拾っている間に、直径25cm、長さ35mのコンクリート管内に落下した。現場の近くに居合わせた大人らが直ちに助けに入ったが、N君を救出できなかったため、救助隊に応援を要請した。
ドンタップ省当局は人民軍や建設省、交通運輸省などと協力し、合わせて約350人を動員し、さらにクレーン2台、掘削機4台、はしけ5艘、掘削装置1台など多くの機械設備を導入して救出作業を続けている。
なお、ファム・ミン・チン首相は2日、ドンタップ省人民委員会に対し、救出作業を急ぐと共に少年の家族のもとを慰問するほか、建設省に対して関連機関と協力し、この橋の建設工事での労働安全面について検査を行い、違反があれば処分するよう指示した。