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東南部地方ビンズオン省共産党委員会傘下の2月3日総公社(Tong cong ty 3-2)で発生した公有地違法販売事件の控訴審で、ハノイ市上級人民裁判所は28日、控訴した4人のうち2人の減刑を認めた。
同事件は、2月3日総公社が、ベトナム共産党中央執行委員とビンズオン省共産党委員会書記を務めていたチャン・バン・ナム被告(男)の指導のもと、資産の評価や競売入札に関する規定に違反し、同社の管理する公有地を外部業者に売りさばき、国に1兆7450億VND(約99億円)の損失をもたらしたもの。
上級人民裁判所は控訴審で、同省人民委員会元主席のチャン・タイン・リエム被告(男)に対し1年減刑し、禁固6年の判決を言い渡した。被告は、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪に問われていた。家族が被害是正のためとして10億VND(約570万円)を納付したことが減刑につながった。
2月3日総公社の元社長チャン・グエン・ブー被告(男)も2年の減刑が認められ、禁固21年の判決となった。公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪と、公的資産横領罪に問われていた。
同社の元副社長リー・タイン・チャウ被告と元チーフアカウンタントのドー・ティ・タイン・トゥイ被告については、上級裁判所は一審判決を支持する判決を下し減刑を認めなかった。
なお、これに先立つ8月に開かれた一審裁判では、事件に関与した被告28人に有罪判決が下され、このうち、公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした罪に問われていたナム被告は禁固7年の判決を言い渡された。