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ウイルスセキュリティ国内大手のBkavが14日に発表した2022年のネットセキュリティに関するレポートによると、同年にベトナム国内で生じたコンピュータウイルスによる被害額は前年比▲13%減の21兆2000億VND(約1180億円)だった。
同年には、国内の機関・組織のパソコン18万台が標的型攻撃(APT攻撃=Advanced Persistent Threat)を受けた。ウイルスの主な拡散ルートは依然として添付ファイルを開くよう誘導する内容のEメールとなっている。悪意のあるコードは、ユーザーがファイルを開くと直ちにアクティブになり、リモートコントロール用のモジュールをインストールしてデータを盗んだりする。
また、2021年はランサムウェアに感染したサーバーが1000台未満だったのに対し、2022年は前年の14.5倍に当たる1万4500台以上に増加した。中でも、会計データを含むサーバーを標的とする大規模なランサムウェア攻撃が多発したことが目立ち、2022年4月以降に同攻撃を受けたサーバーの台数は1355台となっている。
なお、ベトナムのユーザーの40%がデータをバックアップしていないか、同じパソコンの別のドライブにバックアップするなど誤った方法で行っていることもBkavの調査で分かった。