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ホーチミン市7区のFV病院(フランス・ベトナム病院=FV Hospital)の院長が、同市直轄トゥードゥック市タオディエン街区の路上で、泥酔した状態で民家の警備員に暴行を加えて怪我を負わせていたことが分かった。
事件現場は、富裕層のヴィラ(一戸建て)が集まるタオディエン街区グエンバンフオン(Nguyen Van Huong)通りの路上。216/28番地にある民家で警備員として働くV・V・Hさん(男性・57歳、東南部地方ビンズオン省在住)が2日午後11時25分、ヴィラの前をパトロールしていたところ、高級外車がやってきた。
Hさんが警察に提出した被害届によると、車からは酒臭い外国人男性2人が降りてきて、「友人を探している」と言って、Hさんが警備する民家の中に入ろうとした。このうち1人は後日、FV病院のJ・M・G院長だったことが確認された。
Hさんは、「ここは個人宅で、サービスアパートメントではありません。ご友人もここにはいません」と説明したが、Gさんはそれを信じず、民家の門を蹴りながら大声で中に入れるよう求めた。男性が酒で我を失っていると思ったHさんは、男性と距離を取ろうとしたが、Gさんは逆上して追いかけてきて、Hさんの胸や後頭部を殴ったり、首を絞めたりするなどの暴行を働いた。
これを目撃した隣人が駆けつけて仲裁に入り、騒動に気づいた民家の家主も外に出て説明し、Gさんはようやく落ち着きを取り戻した。本人が誰か(探していた友人と思われる)に電話をかけたところ、家を間違えていたことが分かった。
通報を受けた警察は、3日未明に現場にかけつけ、Gさんらを警察署に連行した。Gさんは警察署で捜査に協力せず大声で話したり、警官から事情聴取のために手渡された紙を引き裂いてペンを折って捨てたりするなど、乱暴な言動を続けていた。
被害に遭ったHさんは今回の件について、「非常に狂暴かつ執拗な行為だったので、男性を告発し、法律に従い厳格に処分するよう求めた」と語った。同事件をめぐり、警察は監視カメラの映像を確認するなどして捜査を進めている。