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ホーチミン市保健局傘下のホーチミン市眼科病院(同市3区)で、医師らが人工レンズの調達価格を水増しした事件で、同市人民裁判所は1日、被告8人に有罪判決を下した。
同事件は、元院長のグエン・ミン・カイ被告(男)らが2018年に、同病院の人工レンズの競売入札に介入して取引価格を談合により水増しし、病院に142億VND(約7800万円)の損失をもたらしたというもの。
被告8人はいずれも刑事法第222条に触れ、競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした罪に問われていた。このうち、カイ被告は主犯格として特定され、禁固7年の判決を言い渡された。ほかの医師と職員合わせて7人の被告は、禁固1年~3年の判決だった。
裁判所は、◇被告らが優秀な医師で国の医療事業に貢献したこと、◇賠償金を支払ったこと、◇素直に罪状を認めて捜査に協力したこと、◇家族に革命功労者がいることなどを考慮した上で、情状酌量の余地があるとして比較的軽い量刑を下した。
裁判所の決定により、医療事業への従事も禁止されなかったため、被告らは刑を終えた後に医師として勤務を再開することが可能。なお、禁固1年の判決を受けた医師3人については、拘留期間中に刑期を終えたことになるため、判決後に釈放された。