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教育訓練省は17日、ベトナムのIDPエデュケーション(IDP Education)とオーストラリアのアイエルツ・オーストラリア(IELTS Australia)に対し、英語熟練度を測る英語検定「アイエルツ(IELTS)」のベトナムでの共同実施を認可した。
認可期間は5年間。これにより、2社は期間中にベトナム国内でIELTSを共同実施することが可能となる。認可された試験会場は、ハノイ市2か所、南中部沿岸地方ダナン市1か所、ホーチミン市1か所の計4か所。IDPエデュケーションは教育訓練省と協力し、試験会場の数を増やしていく考えだ。同社は以前、同3市のほかに41省・市でも試験を実施していた。
IDPエデュケーションは、試験日の5日前までに、試験が行われる省・市の人民委員会傘下の教育管理機関に書面で試験スケジュールを通知し、IELTS 試験の実施・成績証明書の発行に関するレポートを6か月ごとに提出する必要がある。
これに関連し、教育訓練省は7月に外国の語学検定試験の共同実施を規定する通達第11号/2022/TT-BGDDTを発出したが、対象となる教育組織などは規定の準拠に努めなかった。これに加え、IELTSなどの英語検定で不正が横行していると多くのメディアが指摘したため、教育訓練省は語学検定の実施に対する取り締まりを強化した。
これを受け、 IELTSをベトナム国内で運営するIDPエデュケーションとブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)は、相次いで同試験の実施を一時的に見合わせると発表した。IDPエデュケーションは試験実施を再開することになったが、ブリティッシュ・カウンシルについては未定だ。