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英語熟練度を測る英語検定「アイエルツ(IELTS)」をベトナム国内で運営するブリティッシュ・カウンシル(英国文化振興会)とIDPエデュケーション(IDP Education)はこのほど、相次いで同試験の実施を一時的に見合わせると発表した。
IELTSは、ブリティッシュ・カウンシルとIDPエデュケーション、ケンブリッジ大学英語検定機構が協同で運営しているもの。
IELTSには、大学や大学院に進学する際の英語力を評価するアカデミック・モジュールと、ビザを申請する際などに英語力を証明するジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類がある。このうち、アカデミック・モジュールはベトナム国内の一部の大学でも入学試験の結果として認められており、卒業条件として一定レベルのIELTSの結果の提出を求める大学もある。
IDPエデュケーションの責任者は、「試験は教育訓練省から承認を得た上で再開する。試験を早期に再開できるよう、関連機関と緊密に協力している」と述べた。
一方のブリティッシュ・カウンシルの責任者は、「試験の実施を見合わせているのは、国際的な語学検定の共催に関する教育訓練省の新たな規定に合わせるため」と説明した。ブリティッシュ・カウンシルはIELTSだけでなく、別の英語力測定試験「アプティス(Aptis)」の実施も見合わせている。
このほか、「スターターズ(Starters)」、「ムーバーズ(Movers)」、「フライヤーズ(Flyers)」、「プレリミナリー(PET)」、「キー(KET)」などの他の英語検定や、中国語検定「HSK」と「HSKK」、日本語検定「NAT-TEST」、韓国語検定「TOPIK」も実施を見合わせることになっている。
教育訓練省が語学検定の実施に対する規制を強化する背景には、IELTSやAptisなどの英語検定で不正が横行していると多くのメディアが指摘したことがあるとみられる。