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東北部地方フート省警察は2日、インターネットを利用した大規模なインボイス密売ルートを摘発し、インボイス密売容疑や機関・組織の印鑑・書類の偽造容疑などで容疑者5人が起訴されたと明らかにした。
警察によると、ルートの元締めであるグエン・ミン・トゥー容疑者(男・30歳、ホーチミン市直轄トゥードゥック市在住)とボー・タン・ロック容疑者(男・25歳、同)の2人はベトナム最大のモバイル無料通話・メッセージアプリ「Zalo(ザロ)」を通じて、複数の省・市に登録されたペーパーカンパニー228社を買い取った。これらの企業はいずれも法的代表者が偽造書類を使用していた。
2人は400人以上のアソシエーツから成る「販売網」を構築し、それを土台として全国の多くの企業に電子版の付加価値税(VAT)インボイスを密売していた。商品の原産地を証明する書類が必要な商品の場合、偽の印鑑を使って書類を偽造していた。
同ルートによって密売されたインボイス上の商品の「売上高」の合計額は25兆VND(約1470億円)に上る。これは、国に2兆5000億VND(約147億円)以上の税収損失をもたらしたとされる。
同ルートのメンバーらは1兆2000億VND(約71億円)の不正利益を得ており、このうちトゥー容疑者とロック容疑者の2人が2520億VND(約14億8000万円)を受け取り、残りはアソシエーツの取り分となっていた。
なお、警察は違法インボイスを密売した企業の印鑑228個や、公的機関を装った偽の印鑑32個を証拠物件として押収し、2つの口座を凍結した。口座残高の合計は270億VND(約1億6000万円)だった。