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ホーチミン市保健局は20日午前、サル痘の国内2人目の感染者を確認したと明らかにした。
感染者はドバイからホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着した東北部地方トゥエンクアン省在住の女性(38歳)。女性は9月29日から10月18日までドバイを旅行していたが、10月11日から倦怠感を伴う発熱と吐き気、全身の膿疱などの症状があったという。
この女性は国内1人目の感染者(女性・35歳)と同じ家に滞在し、生活を共にした期間があった。友人が帰国後に同様の症状でサル痘への感染が確認されたことを受け、事前にホーチミン市疾病管制センター(HCDC)に症状を申告し、帰国後のサポートを要請していた。
要請を受けてタンソンニャット国際空港のHCDC医療検疫チームと医療チームが協力し、女性が同空港に到着した直後に隔離措置を講じた。その後、HCDCは115救急センターと協力し、女性をホーチミン市熱帯病病院に搬送して隔離するととともに検体を採取。10月19日、検査の結果が明らかになり、サル痘への感染がわかった。
HCDCは感染拡大のリスクを最小限に抑え、迅速に対応すべく、引き続き濃厚接触者などの調査を進めている。
これに先立ち、ホーチミン市保健局は3日午前、市内初かつ国内初となるサル痘の感染者を確認したと明らかにした。保健省は3日午後、この感染者はドバイを旅行中に発症し、ベトナムに帰国してからサル痘への感染が確認されたと発表した。
この1人目の感染者はホーチミン市熱帯病病院で3週間の治療を受け、今月14日に退院した。ベトナム国内の濃厚接触者は全員、感染の兆候はなかったという。
ベトナムには現在、サル痘のワクチンや特効薬はない。世界保健機関(WHO)によると、10月13日までに100余りの国・地域で7万人以上のサル痘感染者が確認されており、死者は26人となっている。WHOは、サル痘は天然痘よりも感染力も致死率も低いとみている。