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東南部地方バリア・ブンタウ省コンダオ島の南東から63海里(110km)離れた海上に停泊中の中国船籍の貨物船「Wuzhou 8号」で9月30日午後、集団食中毒が発生して10人以上が死亡した。
同船には、中国人乗組員が合わせて21人乗っており、うち18人は嘔吐など食中毒の症状が見られた。通報を受けたベトナム当局はヘリコプターを動員し、貨物船の停泊地点に向かったが、到着前に既に10人が船上で死亡していた。
残る11人はヘリコプターでコンダオ島に輸送されたが、1人が移動中に、1人が島に到着した時点で死亡、さらに1人が翌10月1日に島の病院で死亡が確認された。
死者13人の遺体は、交通運輸省海事局ベトナム海上捜索救助センター(ベトナムMRCC)の救助船によって収容され、その後、ブンタウ市に輸送された。生き残った8人の乗組員は10月2日正午ごろ、ヘリコプターで島からブンタウ市に輸送されて、市内の病院で引き続き治療を受けている。
死者13人のうち、最年少は28歳、最年長は53歳で、船長のWang Le氏(男性・36歳)も死亡した。
Wuzhou 8号は全長225m、全幅32m。キャッサバを載せて9月27日にタイのチョンブリ県コシチャン港を出港し、10月8日に中国江蘇省連雲港に到着する予定だった。