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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を背景に運航された帰国者向け特別便の認可を巡る汚職事件で、公安省傘下の治安捜査機関は27日、ファム・ビン・ミン第一副首相補佐官のグエン・クアン・リン容疑者(男・48歳)を収賄容疑で新たに逮捕した。
最高人民検察院が起訴状を発行した。これを踏まえ、警察は容疑者の自宅と事務室の捜査を行った。
リン容疑者は2013年12月にミン副首相の補佐官に就任した。それ以前は政府官房の事務編集副局長を務めていた。
同事件では、最初の容疑者が1月下旬に逮捕されてからこれまでに、トー・アイン・ズン外務次官(男・58歳)や、外務省傘下領事局の要職のほか、保健省傘下医療設備工事局や公安省傘下出入国管理局の幹部、交通運輸省傘下国際関係部の幹部、旅行会社など複数の会社の役員をはじめ、事件に関与した約20人の容疑者が逮捕され、捜査を受けている。
同事件に関与した公務員の中で最も地位が高かったのは、今年4月に収賄容疑で逮捕されたズン外務次官となっている。
ベトナム共産党書記局は27日、ズン外務次官とリン補佐官が党規と国家規定に著しく違反し、甚大な被害をもたらし、党の尊厳を著しく損なったとして、2人の党除名を決定した。