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南中部高原地方ザライ省クバン郡ダクロン村(xa Dak Rong, huyen Kbang)で23日、タケノコ狩りで森に入った地元住民らが木と木の間に吊るされたハンモックから2人分の白骨遺体を発見した件について、警察は遺体の身元が判明したと発表した。
白骨遺体のうち1体はH・Q・Bさん(男性・37歳)のもので、残る1体はBさんの息子H・Q・K君(11歳)のものだった。2人は生前、南中部高原地方ダクラク省バンメトート市に住んでいたという。
Bさんの母親N・T・T・Hさんが、犠牲者の欠けた前歯や、スーツケース、カバン、ヘルメット、靴、コート、マフラー、バイクなど現場および周辺に残された物品の数々を確認の上、息子と孫のものであると断定した。
警察はHさんからサンプルを採取して、遺骨とのDNA鑑定を行う予定。DNA鑑定で血縁関係が証明されれば、犠牲者の身元確認が完了し、遺族は遺骨を引き取ることが可能になる。
遺族によると、Bさんは賭博で多額の借金を抱えていたため、2019年にバンメトート市タインニャット街区(phuong Thanh Nhat)にあった自宅を売り払い、それっきり家族と連絡を絶ち逃避行を続けていた。Bさんの妻T・T・T・Nさんは今も逃避行を続けており、連絡が取れていない。
遺体が見つかった現場は人里離れた森の奥で、人が訪れることは滅多になく発見が遅れた。遺体は死後3~4か月が経過。死因は不明。遺体のうち1体はハンモックの上に、もう1体は地面に横たわっている形で見つかった。人骨の周囲からはスーツケースやハンドバッグ、懐中電灯などが見つかり、ハンドバッグの中には、飲み薬や釣りに使う道具、ライターなどが残されていた。