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北部紅河デルタ地方ハイフォン市警察が明らかにしたところによると、ハイフォン市在住の男が息子の友人である16~17歳の少年少女4人を「養子縁組」し、全員をカンボジアのカジノに売り飛ばした。男はこのほど起訴された。
16歳未満の人身売買容疑で起訴されたのは、これに先立つ6月に東北部地方クアンニン省警察によって麻薬密輸容疑で逮捕されたグエン・バン・アイン容疑者(男・45歳、ハイフォン市ホンバン区在住)。
容疑者は2022年初めに、息子の友人である少年3人と少女1人の計4人を「養子縁組」し、「高給で簡単な仕事」を紹介すると誘った。それを信じた4人は家族に知られないよう3月30日に容疑者と一緒にハイフォン市を出発し、東南部地方タイニン省に移動した。
4人は人身売買ルートの手配によりカンボジアに不法入国し、カンダル州にあるカジノ「Yong Yuan」に売られた。その後、4人のうち3人は近くにある別のカジノ「Golden Phoenix」に移された。
4人によると、カジノでは軟禁されながらベトナム国内のベトナム人をターゲットとしたアプリによる違法高利貸しの「コンサルティング」などをしていたという。日給は20USD(約2760円)だが、ノルマを達成できなかったり遅刻したりすると、高額な罰金が科せられたという。
さらに、ベトナムに帰国したいと告げるとカジノのマネージャーは家族に身代金を要求した。少年少女の父親らは4月下旬にカンボジアに渡り、1人につき2400~5000USD(約33万~69万円)を支払い、4人を救出した。