イメージ写真 |
国連女性機関(UN Women)とトランスジェンダーの権利擁護団体「It’s T Time」はハノイ市で24日、「トランスジェンダーの人々とのアフタヌーンティー」と題した対話会を共催した。ベトナム保健省によると、同国には現在、約48万人のトランスジェンダーの人々がいると推定されている。
保健省は6月末、政府に対し、性転換法草案の策定を提案した。同法が可決されれば、トランスジェンダーの人々が国内で性転換手術を受けられるなどの権利を行使することが可能になると期待されている。
トランスジェンダーの人々とその家族はこの対話会で、性転換法草案の策定に貢献すべく、日常生活の経験と困難を共有し、当事者の視点から積極的に提案や助言などをしていた。
民事法(2015年版)では、ベトナム国民は性別の再判別の権利、性転換の権利を持つと明確に規定されている。しかし、同法をガイダンスする法的文書が未整備で性転換のための具体的な法的枠組みもないため、性転換を希望するトランスジェンダーの人々は、タイをはじめとした海外や国内の違法な医療施設で手術を受けなければならないのが現状だ。