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韓国の国立ソウル大学はこのほど「中長期発展計画」報告書で、ベトナム国家大学ホーチミン市校と共同で5年以内にベトナムへ大学を設立する計画であることを明らかにした。韓国トップクラスの大学である同校が、自ら海外に大学を設立するのは今回が初めて。
ホーチミンキャンパスを開設し、韓国式のカリキュラムを導入。優秀な学生はソウル市にある同校大学院への留学を誘致する。
ソウル大学がベトナムに大学を設立する背景には、韓国における人口減少のため大学院に進学する学生が急減するとみられることへの懸念がある。韓国統計庁による「今後の人口展望」によると18~21歳の人口は、昨年の225万8000人から2030年には187万4000人へ、約17%減少する見込みだ。
また同校は現在も外国人による大学院入学を推進しているが、こうした方式には限界があると判断している。ソウル大学の関係者は「海外の学部を卒業後に当校大学院に入学しても、学習レベルが十分でないケースが多い。海外の当校学部を修了した後、大学院に進学するのがより効率的」と話した。
ホーチミンキャンパスの設立に成功した場合、同校は10年以内に他の大学と共同で大学を設立する計画も既に立てている。