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ベトナム人民軍の第5軍区葬儀場で2日、「ベトナム人民軍の英雄」の称号を受けた唯一の外国人だったコスタス・サランティディス(Kostas Sarantidis、ベトナム名:グエン・バン・ラップ)氏の追悼式が挙行された。
コスタス氏は2021年6月25日にギリシャの自宅で死去した。94歳だった。同氏は生前、ベトナムの戦友たちの隣に遺灰を埋葬してほしいと希望していた。
コスタス氏の娘フォテイニ・サランティドウ(Foteini Sarantidou、ベトナム名:グエン・ティ・トゥエット)さんは追悼式で、「父の部屋にはいつも金色の糸で文字が刺繍された青い布が飾られていて、そこには『私の体はギリシャに帰ったが、私の魂はベトナムに留まる』と綴られていました。本日父は、第二の故郷であるベトナムの大地に戻ってきました」と述べた。
コスタス氏は1927年にギリシャで生まれた。1946年にフランス植民地からの独立を求める運動組織「ベトミン(ベトナム独立同盟会)」に参加し功績を挙げ、1949年にベトナム共産党に入党した。2010年にベトナム国籍を取得し、2013年に「ベトナム人民軍の英雄」の称号を贈られた。
コスタス氏の遺灰は南中部沿岸地方ダナン市カムレ区の第5軍区墓地に埋葬された。