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南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市は26日、同省人民委員会に対し、ホンムン(Hon Mun)海洋保護区に生息しているサンゴ礁の保護に向けて、太陽光電池式の監視カメラ設置を提案した。同保護区では、サンゴの白化現象が深刻化しており、サンゴの大量死が発生していた。
ニャチャン湾管理委員会のフイン・ビン・タイ委員長によると、保護区の漁船や潜水艇の動きを監視するため、島の幾つかの地点に監視カメラを設置したい考え。この他、サンゴ礁の成長度合いを確認するための水中カメラの設置も検討している。カメラ設置に必要な費用は総額2億6000万VND(約153万円)と試算されている。
監視カメラの設置に加え、ベトナム・ロシア熱帯センターとニャチャン大学傘下の水産漁協技術研究院は、同保護区の一部区画でサンゴ再生に向けた試験を実施。この結果に基づき、最善の再生計画を策定し、広範囲で展開する。
ニャチャン湾の面積は約250kmで、全国に16ある海洋保護区の一つとなっている。同湾はサンゴ礁をはじめとした多様な生態系を持つ。ダイビングスポットとしても有名で、美しいビーチと共に多くの観光客を引き付けている。
しかし、近年は同湾の一部区画でサンゴの死滅が進んでおり、特にホンムン海洋保護区では7年前と比べて、サンゴの被度が50%から10%未満まで減少している。
なお、これに先立ち今年6月、同省共産党委員会は同省人民委員会に対し、影響を受けているエリア、特にホンムン海洋保護区でのダイビング活動の一時停止を指示するよう指導していた。