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7月10日に海上で連絡が途絶えた南中部沿岸地方ビントゥアン省の漁船「BTh 97478 TS号」の乗組員5人が22日午前11時ごろ、南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市から240海里離れた地点で、エジプトから中国に向かって航行している貨物船に救出された。
5人はかご舟に乗って漂流しており、12日間の漂流の後、ようやく発見・救出された。これに先立つ19日、この漁船の別の乗組員4人も、同じくかご舟で9日間にわたり漂流していたところを同地方ビンディン省の漁船によって発見・救出された。
漁船「BTh 97478 TS号」は6月21日、漁民15人を乗せてビントゥアン省ファンティエット港を出港し、同海域で漁獲活動を行っていた。7月10日に本土に向かって航行していたところ、ファンティエット市の南約121海里の地点で連絡が途絶えた。
救出された乗組員らによると、遭難時に荒波で傾いた船内に海水が流れ込んできた。乗組員はそれぞれ7人と8人の2組に分かれて、全員がかご舟に乗り移り、まずは一命を取り留めたが、その後、かご船が波に流されて離れ離れになってしまった。漂流中に各組の3人ずつが衰弱して死亡。遺体は海に流さざるを得なかったという。
今回のグループが救出された地点は、前回のグループが救出された地点から約75km離れていた。
前回救出されたグループ4人は、21日に海上国境警備隊の救助船によって本土に輸送されて治療を受けている。海上国境警備隊は、今回救出されたグループ5人の身柄も早期に引き取って適切な治療を施す方針。